なるべく傷ませずにカラーをしたいのですが、なにを気をつければいいですか?
カラーは定期的にするものなので、なるべくダメージさせない方法は気になりますよね。
実はパーマやストレートに比べてもカラーのダメージ計算はとてもシンプルで、お客様ご自身でもほとんどコントロールすることができます。
カラーでダメージする原因とは?
ヘアカラーは大きく分けて2つの作用があります。
- 髪を明るくする(ブリーチ)
- カラーの色素を髪に定着させる
(ここではわかりやすくするために専門用語やカラーの成分の名称などはなるべく控えさせていただきます)
まず毛髪内部のメラニン色素を分解して髪色を明るくします。一般的に「ブリーチ」というと、あの金髪になるようなものをイメージしてしまうかもしれませんがこれをブリーチ作用といいます。
次に、明るくした髪の中にカラー剤の色素が入り込み、アッシュだったりピンクだったりブラウンだったりの希望の色を発色させていくのですが、
カラーにおけるダメージのほとんどは一つ目の「髪を明るくする」工程のなかで起きます。
つまり、明るくすればするほど髪はダメージすることになります。
ダメージをなるべく抑えたければ8レベル(8トーン)まで
写真のものが「カラーチャート」というものです。
写真なので少し分かりづらいですが
4〜5⇒一般的な地毛
6⇒明るめの地毛
7⇒室内でも染めているのがわかる程度の落ち着いた明るさ
8⇒カラーしている人の平均的な明るさ
10〜⇒明るめの髪色
12〜⇒光の加減によってはかなり明るく見える
というような目安となります。(メーカーによって多少の違いはあります)
前述したようにカラーでのダメージはどれだけ明るくするかによって大きく変わるので、ダメージを抑えたい方は8レベルくらいまでを目安とし、
ダメージしやすい髪質の方や明るくなりやすい方などは7レベル程度を目安とすると良いでしょう。
それでもカラーの褪色を利用すれば、ある程度の明るさまでのカラーは十分に楽しむことができます。
高濃度のヘアカラーは傷みやすい?
インスタなどでも「高濃度アッシュ」「濃厚ダークグレー」などのカラーが流行っていますが、カラー剤の色を濃く発色させようとするとどうしても地毛の色を削る必要性があるため、ヘアカラーとしてはどうしても負担が大きい部類に入ります。
薬剤の進化もあって以前よりは負担は減ってきているとはいえ、ヘアカラーの原理としてはどうしても髪に負担はかかるものなので注意しましょう。
画用紙に絵の具を塗ることをイメージすると分かりやすいのですが
黒に近い茶色には、どんな色をのせても茶色が邪魔をしてキレイに発色しません。
白い画用紙に色を乗せると絵の具の色がキレイに発色します。
髪の毛でも同じことが言え、ある程度の明るいベースがなければ高濃度のヘアカラーを表現するのは難しいのです。
髪は一度傷んでしまうと、キレイな状態に戻るまでに時間がかかります。
なのでカラーもダメージさせたくない方は計画的にしていきましょう♪