〇〇カラーなど、傷まないカラーというのは本当に効果がありますか?なるべくダメージしないようにするにはどんなカラーがおすすめですか?

 

美容室が『〇〇カラーでダメージレス』なんて、カラーのメーカー名まで打ち出すことは、数年前ではほとんどありませんでしたよね。

 

最近ではそれが一種のブームとなり、少し一人歩きしてしまっているように感じます。

 

ダメージしないカラー剤はない

「この〇〇カラーはダメージが全く出ないんです」

「〇〇配合でダメージ95%カット」

など、様々な謳い文句がありますが、ヘアカラーで髪を明るくしてをダメージしないということも今の薬剤の技術ではありえません。

 

実は、こういった商品を製造しているメーカーも「ダメージがしない」なんてことや極端なダメージ削減の比率を出したりすることはありません。

 

それがディーラー⇒美容室オーナー⇒美容師⇒また別の美容師と、メリットを大きく表現し伝言ゲームのように変わっていくことがあるようです。

 

そういったような理由で巷には様々なモノが溢れているわけですが、現段階で傷まないカラー剤はないということです。

 

髪の質感(見た目、手触り)をよくすることはできる

ダメージを最小限に抑え、お客様の髪に合わせて質感を良くしていくことはできます。

しかし、これも少し怖い面もあり「ダメージはあるけど手触りは良い」状態を簡単に作り出すこともできるのです。

 

無理なカラーやパーマを繰り返すことで、髪の内部ダメージはどんどん進行し、ダメージしてしまった分だけキレイな髪を取り戻すのには時間がかかります。

 

特に明るくするカラーや外国人風カラーといった高明度,高彩度のカラーは髪にかかる負担も大きくなるの気をつけましょう。

 

カラーをした後が大切

あまり良く知られていませんが、ヘアカラーはカラーをしたその時だけではなく、ある一定の期間はダメージが進行し続けてしまうという事実があります。

 

なのでカラーをした後に、トリートメントだけではなく、しっかりとカラーの残留成分を除去する工程が大切です。

コーティング系のトリートメント(一般的なサロントリートメント)が実はダメージを引き起こしているというのもこういったところからです。

 

また、ホームケアもご自身の髪にあったものを選ぶことが重要で、サロントリートメントと同等の理由であまりコーティング力の強いもの(しっとり感の強いもの等)はオススメしません。